TDE 2019年 年頭所感

プレスリリース

TDE 2019年  年頭所感

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

日頃はTDEの活動にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。

昨年を振り返りますと、まず第一に取り上げられるのが異常気象です。異常な猛暑は日本のみならず中国、ロシア、ヨーロッパにも広がり大雨洪水も各地で起こり、世界各国で大きな被害をもたらしました。
国内に目を向けますと、日本経済は7-9月期に西日本豪雨や北海道地震の影響による一時的減速がありましたが旺盛な設備投資意欲を背景に景気拡大基調が続きました。好況によって庶民の懐具合が良くなれば喜ばしいのですが…。

リサーチ会社によれば2017年度のジュエリー総売上は9468億円、2018年度は100.6%の伸び率になるであろうとのことです。ダイヤモンドジュエリーの占める割合はほぼ半分、婚約カップル数の減少、ジミ婚、若者のジュエリー離れの昨今を思えば健闘しているとも思えます。
かつての宝飾店は若者に婚約指輪、プレゼントを特別な機会のためにとジュエリーを売ろうとしていました。そうしたジュエリーはストリートファッション好きの若者にとっては古臭くて退屈で好まれません。我々宝飾品産業はこうした時代に合わせたマーケティングを考えなくてはなりません。

アメリカのFTC(連邦取引委員会)は今夏、ジュエリーに関する変更の一環として「ダイヤモンド」の定義を変更しました。簡単に申せば今まで天然でなければ「ダイヤモンド」と言ってはいけないのを天然でなくても、つまり「合成」であっても「ダイヤモンド」と称してもよろしいと定義付けたのです。この背景にはダイヤモンド産業に新たな合成ダイヤモンド製造業者が参入してきたことがあります。FTCは合成ダイヤモンド製造業者の「ダイヤモンド」が地球深部の土壌に存在するという事実は必要不可欠な要素ではないという主張に合意したのです。
この定義変更に対し、TDEの母体である世界ダイヤモンド取引所連盟は他の主要宝飾品団体と合同でダイヤモンド用語ガイドラインの修正を余儀なくされました。
現在中国を中心に製造が拡大している合成ダイヤモンドが私たちダイヤモンド産業にどのように影響してくるのか?合成ダイヤモンドがもたらす混沌をFTCは予測したのかもしれません。
FTCのガイドライン変更の前、デビアス工業用ダイヤモンド製造部門のエレメントシックス社は今年5月に本年度中に合成ダイヤモンドのジュエリーを極めて廉価で販売すると発表し業界を驚かせました。ジュエリー離れが進んだミレニアル世代をターゲットとした戦略はとても新鮮に映ります。ダイヤモンド産業は婚約指輪などラグジュアリーな宝飾品に飾られる天然ダイヤモンドとファッションアイテムとしての合成ダイヤモンドに二分されるかもしれません。

TDEでは、念願だった自前ホームページも完成し11月から運用が始まりました。
ダイヤモンドの国際価格表として有名なRapaport Report社のMartin Rapaport氏が10月に来日し業界関係者を対象に共催でセミナーを開きました。
世界ダイヤモンド会議は当初イスラエルでの開催を予定していましたが国際情勢により10月にインドムンバイで開催されました。
今私たちに求められるのはダイヤモンド取引の透明性と消費者信頼の維持です。業界を支え消費者を守るため日々精進していきたいと存じます。

終わりに、本年も引き続きのご支援、ご協力を賜りますよう御願い申し上げるとともに、皆々様にとりまして素晴らしい1年になりますよう心からお祈り申し上げます。

東京ダイヤモンドエクスチェンジ
理事長 岩崎 道夫

 

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